三、新時代を象徴する一言

1830年の7月革命で首相になった銀行家のラフィットは、新国王ルイーフィリップを迎えて、「さあ、いよいよ銀行家の天下だ」といった。その後の十数年は、オートバンクの専制政治立ったと言われる。上層銀行という意味である。
新国王は財布の王と翻訳されるが、これは誤訳で、もとのフランス語は、証券取引所といういみである。これを見るだけでも、新時代の支配者集団は誰かが納得できるだろう。
日本では、明治維新、討幕の直後、岩倉具視が西園寺公望に「これからは、いちにもににも金の世の中、いまなら土佐屋敷が安く手に入る。これを買いなさい。きっ
とおためになる」といった。西園寺公望はやがて住友家と縁組みをして、首相、元老として、第二次大戦まで権力を動かすことになる。

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