囲碁の勝敗を科学的に観察すると

普遍は個別の中にある、を敗因の分析に取り入れる。

囲碁は二度と同じものが出てこないといわれるほど、個別性、特殊性に富んでいるといわれる。しかし、敗北の原因を分析して、「これと、これと、これの負け方は、この戒めを忘れたところにあるという共通点を持っている」と指摘することができる場合がある。たとえて言うならば、これがある連続殺人犯の共通点という性格に例えられるだろう。

「攻彼顧我」という基本原則が、多くの勝敗に中に潜んでいる。

読み下すと、「こうひこが」、意訳すると「彼を攻めようとするとき自分の弱点を顧みなさい」というもの。これは動物の生活についてもいえる。ウサギをオコジョが追っかける。後ろから鷹が急降下してオコジョを捕まえた。「取らずんばあるべからず」と張り切った時が一番危ない。アマチュアの碁では、これが最大の敗因になる。プロの碁ではこれが少ない。逆に言えば。これが少ないからプロになれたのだろう。とはいえ、時々これで負けているプロの高段者がいる。

「囲碁十訣」という「普遍」的原則がある。

あと九つの原則が古代中国で作られた。この原則から見た勝敗の分析からすると、無数の勝敗は個別、十訣は普遍ということになる。自分の囲碁も、この二つを組み合わせたもの、忙しい時は、十訣だけを思い返して碁会に臨む。こういうところにも、哲学的思考が、応用できるのである。「取ろう、取ろうが取られのもと」、「石とりは無理、地取りは欲」、このように自分を戒めて碁盤に臨むことにしている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA