第45条 勢孤取和 せいこしゅわ

勢い孤なれば、和を取れという。敵の石数の多いところでは、戦うなということである。逆に言うと、自分に石数が多いと、そこでは戦いを仕掛けるべきだという。これは戦略であり、戦術ではない。源義経のことは考えてはいけない。もし考えるとすれば、その時、梶原景時率いる鎌倉がわの大軍が迫っていた、その効果を合わせて評価するべきである。私がある人物と互先で打ち黒を持った。双方隅の星に打ち、左右に並んだ。私が真ん中に割打ちをした。彼が横につけてきた。ここではねると彼は切り違えてくる。戦いになるが、敵の石数の多いところである。これは原則に反する。そこで立った。すると相手も並んでたった。二目の頭には見ずにはねよだとばかりにはねた。すると切ってきた。これには困った。つまり、この原則に反したのだ。後調子悪くてダメになった。後日、同じようになったとき、はねずにもう一本立った。それにもくっついてきたので、三間に開き、相手が詰めてきたとき、手を抜いて反対側に三連星を作った。今度は相手が、お主やったなという顔をしていた。この碁はうまくいった。ただし、下手うちに慣れていると、この原則を忘れてしまうことがある。

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