心得一つで囲碁は上達する、続

11月17日東京八重洲の碁会所で、3人相手に打ちました。すべて5子置かせて、中押し勝ちでした。この夏には4子で勝ったり負けたりを繰り返していました。全員東大理科入学当時の同級生で、今は大手企業の副社長、重役の経験者です。この中の一人、T氏は私と学寮の部屋も同じで、鎌倉の碁会・東大同窓会でもよく打ちます。二日前に打った時は、3子置かせて打ち始め、これに勝って、4子置かせてまた3回勝ちました。そこで5子置かせることになりました。これはすべて戦績で行きます。
さすがT氏は、事態を認めました。「何か打ち方が変わってきた」、「急に上達した」といいます。しかし他の人たちは認めません。「何かおかしい」といいつつ、不愉快な顔をして帰っていきました。「年も年だし、それ以上伸びるはずはない」というのが、日ごろの言うことです。まあ「俺は村中で一番」というのが集まっているので、一人だけ抜き出ていくのは認めたくはないのでしょう。
私のほうは、もう一人同じような人物に7子置かせて勝っているので、「いずれこの3人に7子置かせることになるだろう」と思い、「したてにうんと置かせて勝つ、これを自己の棋力上達と心得て」と書いたさるプロ棋士の言葉を思い返しています。
それにしても、この夏の私の棋力上達は何だ。これという勉強はしていないが、ブログに上達の心得は書いた。もちろん、書いた文章の十倍位の内容は頭の中でグルグル回り、定着していったような感じです。これが効果を上げているのだろうが、なぜこれが私にあって、人にないのかな、と思うと、やはり一人の人物との出会い、これ以外にはないと思うようになりました。その人がいろいろなことを話す。私は初心者であったから、その意味するところが十分には分からない。彼はそれでも良い。君が高段者になったときに分かるという。そして今、なるほどあの時のこの言葉は、こういう意味だったのかなどと思い起こしています。こういう恩義を受けて、今日の棋力があるのかと、ありがたく思っています。この人の名は、笹田といって、鎌倉山に実家があり、一度その家に泊まてもらいました。私も今その近くに住んでいて、碁会で「僕の隣が笹田さんで、お母さんと付き合いがありました」という人と出会いました。笹田さんはプロとアマの接点のような人でした。不思議な縁を感じます。

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